AOP ピヨ教材 ・ リズム編
強拍(きょうはく)・弱拍(じゃくはく)ってなに? 同じうたなのに、手拍子の場所をかえるだけでノリが激変するのを、2・4クラップきき比べマシンで体感する回
強拍って「強く歌う拍」のことかピヨ? じゃあ全部の拍を強く歌えば、ぼくのうたは最強ピヨ!!
それは最強じゃなくて全部フォルテの叫びシカ(笑)。30秒まとめシカ。
でも①でやった拍って、ただの「等間隔の鼓動」だったピヨ? 🥁は毎回おんなじ音で鳴ってたピヨ。どこから「重さ」なんて出てくるピヨ?
いいところに気づいたシカ。じつは重さを作っているのは、音じゃなくて聞いている人間の頭シカ。
人間の耳は、まったく同じ「トン・トン・トン・トン」を聞いても、勝手に「トーン・トン・トン・トン」とグループにまとめて数えはじめる。時計の「チクタク」も、機械は同じ音を出しているのに「チク」と「タク」に聞こえるシカ。
この「グループの先頭に感じる重み」が強拍シカ。4/4拍子の重さの地図はこうシカ。
①で「小節=拍4つの箱」と決めたシカね。じつはその箱の切れ目を教えてくれるのが強拍シカ。重い「1」が戻ってくるたびに、新しい小節が始まる——強拍は小節の看板なんだシカ。
ちなみに「◯拍子(びょうし)」の◯は、重い拍から次の重い拍までに拍が何個あるかの数シカ。ワルツの「ズン・チャッ・チャッ」は重い拍1個+軽い拍2個=3拍子シカ。
なるほどピヨ。じゃあ手拍子は、いちばん重い「1」と、そこそこ重い「3」に打てばいいピヨね。重いところを叩く、かんぺきな理論ピヨ。
その叩き方、ちゃんと名前がついてるシカ。1・3に手拍子=「頭打ち(あたまうち)」。拍の重さをそのままなぞる、安定した叩き方シカ。行進曲や演歌の手拍子はだいたいこれシカ。
ところが——ポップス・ロック・ゴスペルの世界では、手拍子もドラムのスネア(「パンッ」と鳴る太鼓)も、軽いはずの2・4のほうに入るシカ。これを「バックビート」と呼ぶシカ。
ええっ、わざわざ軽いほうを叩くのピヨ?? 重いところを叩くほうが自然じゃないかピヨ。ほんとにそれで気持ちよくなるのか、聴いてみないと信じられないピヨ!
そのためのマシンシカ! うた(🎤)と拍(🥁)はずっと同じまま、👏手拍子の段だけを 1・3 ⇔ 2・4 で切りかえられるシカ。
まず「👏 1・3」で鳴らして、体でノリをつかんでから「👏 2・4」に切りかえてみるシカ。鳴らしたまま切りかえてOKシカ。
う、うたは1ミリも変わってないのに……「1・3」だと運動会の入場行進で、「2・4」にしたら急にライブ会場になったピヨ! 首が勝手に横に揺れるピヨ!
それが今日の芯シカ。鳴っている音は同じでも、重さをどこに置くかでノリが変わる。
ゴスペルのライブで会場のクラップが「2・4」なのは、おしゃれな習慣じゃなくて、音楽をこのノリで揺らすための仕事なんだシカ。
でもふしぎピヨ。軽い拍を叩いただけで、なんで体が揺れるピヨ? 理屈が知りたいピヨ。
ポイントは「重さの往復運動」シカ。頭打ちは、重いところをさらに強調するから、体の動きは「沈む・沈む・沈む・沈む」の一方通行。安定するけど、かっちり止まった感じになるシカ。
2・4を叩くと、重い1で「沈んだ」体が、2の手拍子で「持ち上がる」。沈む→持ち上がる→沈む→持ち上がる……この往復がブランコみたいに体を揺らすんだシカ。
だいじな注意がひとつ。2・4を叩いても、「1がいちばん重い」という心の地図は消さないシカ。1の重さを感じたまま、その上に2・4のクラップを乗せるから揺れが生まれる。
地図ごと2・4を「1・3」だと思いこんじゃうと、ただの頭打ちに逆戻りシカ。重さの地図はキープ、アクセントは裏がえす——これがバックビートのコツシカ。
じゃあ「ぜんぶの拍を強拍にする」ぼくの最強理論は……重さの往復がなくなって、のっぺりするだけだったピヨ。おとなしく2・4を練習するピヨ。
この回のおみやげは3つシカ。
そして次回予告シカ。今日は拍の「上」の重さの話だったけど、じつは音は拍と拍の「あいだ」にも置けるシカ。「1と2と…」の「と」——裏拍(うらはく)の世界シカ。
🎵 きょうからできる練習 ― 2・4を体に入れる
①好きな曲をかけて、ドラムの「パンッ」(スネア)が鳴る場所を探すシカ。ポップスならたいてい2・4に鳴ってる。②見つけたら、スネアに合わせて指パッチンか手拍子。③慣れたら曲を止めて、自分の「1・2・3・4」のカウントだけで2・4を叩き続けてみるシカ。
グリッドと楽譜が同期して動くリズム訓練アプリ「リズム+」でも、いろんなパターンで拍の感覚をきたえられるシカ。
🥁 リズム+ をひらく3問チェックシカ!
Q1. 強拍の「強」は音量のこと? ちがうなら何のこと?
Q2. バックビートとは、どの拍に手拍子(スネア)を置くこと? その叩き方の逆(重い拍を叩く)は何と呼ぶ?
Q3. 2・4で手拍子するとき、心の中の「重さの地図」はどうしておく?
答え合わせピヨ!
A1. 音量ではなく「重さ・落ち着き」の感覚のこと。4/4では1拍目がいちばん重く(強拍)、3拍目がそこそこ(中強拍)、2・4拍目が軽い(弱拍)。
A2. バックビート=軽いはずの2・4拍目に置くこと。重い1・3を叩くのは「頭打ち」。
A3. 「1がいちばん重い」という地図は消さずにキープしたまま、アクセントだけ2・4に乗せる。地図ごとずれると頭打ちに逆戻りする。